平群臣・紀臣・坂本臣– category –
5世紀後半、物部連・大伴連など新興の大王側近勢力の隆盛と相対して勢力低下した、平群臣・紀臣・坂本臣の動向と属性を探ります。
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葛城襲津彦女磐之媛と山城国綴喜郡
『紀』仁徳紀2年3月条に「磐之媛命を立てて皇后とす」と記され、『紀』履中即位前紀に「葛城襲津彦の女なり」、『記』に「葛城之曾都毘古が女、石之日売命〈大后〉」とあり、仁徳天皇は葛城襲津彦の娘を大后としたことがわかります。 『紀』仁徳紀30年9・1... -
平群木菟宿禰と仁徳の交換命名伝承
『紀』仁徳紀元年正月条に、仁徳天皇と平群木菟󠄁宿禰の命名伝承が記されています。 初め天皇生れます日に、木菟󠄁、産殿に入れり。 明旦に、誉田天皇、大臣武内宿禰を喚して語りて曰はく、 「是、何の瑞ぞ」とのたまふ。 大臣、対へて言さく、 「吉祥なり。... -
眉輪王と葛城円大臣討伐
『記』『紀』に、雄略天皇即位時の内乱の記述がみえます。 雄略の兄、安康天皇は、大草香皇子を殺し、大草香の妃の中蒂姫を自分の后としましたが、大草香と中蒂姫の子の眉輪王に殺されました。 雄略は、他の兄たち、八釣白彦皇子と坂合黒彦皇子が背後で謀... -
筑前国・安房国・伊勢国の平群
『和名抄』に、「平群」の名称をもつ郡郷として、大和国平群郡平群郷、日向国児湯郡平群郷、筑前国早良郡平群郷、安房国平群郡がみえ、平群臣の拠点と推測されます。(→ 大和国平群郡平群郷)(→ 日向国児湯郡平群郷) 筑前国早良郡平群郷は、福岡県福岡市...
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