イキシニホ– category –
膽杵礒丹杵穂(イキシニホ)という神について
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売布(めふ)と女布(によう)
『延喜式』神名帳に、売布神社・高売布神社・売夫神社が合わせて7社みえ、「売布」「売夫」は「めふ」もしくは「ひめふ」とよばれます。 国郡名称読み方所在地1丹後国熊野郡売布神社ひめふ京都府京丹後市久美浜町女布2丹後国竹野郡売布神社めふ京都府京丹... -
イキシニホ後裔氏族
『旧事紀』「天孫本紀」に、ホアカリ、ニギハヤヒ、イキシニホの3神が一体性をもつことが記されています。(→ ホアカリ・ニギハヤヒ・イキシニホの一体性) ホアカリは尾張連祖、ニギハヤヒは物部連祖としてよく知られているのに対し、イキシニホはあまり... -
イキシニホをめぐる問題点
イキシニホ(膽杵礒丹杵穂)は、あまり馴染みのない神ですが、下記のような点から、『記』『紀』の構成上、きわめて重要な神と思われます。 ① ホアカリ・ニギハヤヒとの同体性 『旧事紀』「天孫本紀」に、「天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊」の亦の名として... -
『因幡国伊福部臣古志』とイキシニホ
因幡国伊福部氏の系図で、延暦3年(784)成立と推定される『因幡国伊福部臣古志』に、初代から26代までの名がみえます。 14代の武牟口命について、日本武尊(ヤマトタケル)の命令により因幡国の討伐に下ったと記され、伊福部臣の実質的始祖とみられます... -
ホアカリ・ニギハヤヒ・イキシニホの一体性
『旧事紀』「天孫本紀」に次のようにみえます。 天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊、亦名天火明命、亦名天照国照彦天火明尊、 亦云饒速日命、亦名膽杵礒丹杵穂命 「天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊」の亦の名は、「天火明命」「天照国照彦天火明尊」「饒速日命」... -
若湯坐連祖大売布
『旧事紀』「天孫本紀」に、饒速日命の7世孫として、大咩布(オホメフ)命がみえ、若湯坐連等祖とあります。 また、大咩布命の名は、『高橋氏文』(『本朝月令』六月「朔日内膳司供忌火御飯事」所引)に次のようにみえます。 此の時に、勅りたまはく、「... -
尾張国中島郡の売夫神社
『延喜式』神名帳の尾張国中島郡にみえる売夫神社は、日光川右岸、愛知県稲沢市平和町嫁振に鎮座します。 『尾張名所図会』(天保12年(1841)成立)に、次のようにみえます。 「娌振村にありて今八幡社と称す延喜神名式に売夫神社本国帳に従三位売夫天神... -
摂津国河辺郡の売布神社・高売布神社
『延喜式』神名帳の摂津国河辺郡に、売布(メフ)神社と高売布(タカメフ)神社がみえます。 売布神社は、武庫川左岸の兵庫県宝塚市売布山手町に、高売布神社は、武庫川支流の羽束川右岸、兵庫県三田市酒井に鎮座し、同じ水系に属することから、一対の関係...
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