6世紀第1四半期と垂仁伝承– category –
倭大国魂神、ホムツワケ、天日矛など、『記』『紀』垂仁段の諸伝承と6世紀前半の継体朝との相関性を探ります。
-
建御名方と伊勢津彦
『伊勢国風土記』逸文に、伊勢津彦と天日別の話がみえます。 神武天皇の東征に伴する天日別が、東方の地に住む国つ神の伊勢津彦に国譲りを迫ります。 伊勢津彦は、大風を起こし海水を吹き上げて波に乗って東へ去り、神武は、伊勢津彦に因んで国の名を「伊... -
倭文神建葉槌と下照姫
伯耆国一の宮、『延喜式』神名帳伯耆国河村郡の倭文神社(鳥取県東伯郡湯梨浜町宮内)は、倭文神建葉槌とともに下照姫を祭神とします。 宝暦3年(1753)頃の河村郡村々明細帳(近藤家文書)では祭神を下照姫とし、古くから安産の神として崇敬され、下照姫... -
継体と「角(つの)」
継体の周辺にみえる「角(つの)」に注目します。 『紀』継体紀元年3月条に記される継体の后妃のなかに「三尾角折君の妹稚子媛」がみえ、『上宮記』逸文の系譜に、継体の母「布利比弥命」の兄が「都奴牟斯(つのむし)君」とあります。(→ 継体の三尾君の...
1