ヤマトタケル– category –
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天村雲と角凝
『紀』神代紀第8段本文(ヤマタノオロチ神話)に、草薙剣について次のような注がみえます。 〈草薙剣、此をば倶娑那伎能都留伎と云ふ。 一書に云はく、本の名は天叢雲剣。 蓋し大蛇居る上に、常に雲気有り。故以て名くるか。 日本武皇子に至りて、名... -
美濃国大野郡の勢力
『日本霊異記』上巻第2縁に、美濃国大野郡の男が女に化けた狐と通婚して、怪力の子が生まれ、美濃国の狐直の祖となったという話がみえます。(→ 美濃国大野郡の狐直伝承) 「狐直」という氏族は史料に見えず、大野郡の有力勢力をモデルとして架空の氏族名... -
美濃国大野郡の狐直伝承
『日本霊異記』(景戒編、弘仁年間(810~824)成立)は、116話からなる仏教説話集です。 116の説話(縁)は、ほぼ年代順に配列され、上巻第1縁から第4縁まで、日本仏教史の前史が描かれ、第5縁以降、日本仏教史の叙述が開始されます。 上巻第2縁に、美... -
神八井耳と美濃・尾張
大海人皇子の湯沐(軍事的経済的基盤)は、美濃国安八郡にあり、湯沐令(統括者)は、神八井耳後裔氏族の多臣品治でした。 壬申の乱の際、大海人皇子は、まず最初に、村国連男依・和珥部臣君手・身毛君広を美濃国へ派遣し、多臣品治に安八郡の兵を起こさせ... -
美濃国池田郡の勢力
大宝2年(702)「御野国味蜂間郡春部里戸籍」の味蜂間郡春部里は、『和名抄』の池田郡春日郷とされ、粕川下流右岸の岐阜県揖斐郡池田町養基地区・揖斐川町脛永地区に比定されます。 奈良時代末から平安時代初期まで(746年~847年)、安八郡の郡域は、後の... -
美濃国不破郡の古墳分布
古代の美濃国不破郡にあたる、池田山南麓および南宮山山麓を中心に、前期から後期にわたる多数の古墳がみられます。 池田山南麓の岐阜県大垣市昼飯町には、昼飯大塚古墳、花岡山古墳群、大垣市矢道町には、長塚古墳、遊塚古墳群、大垣市青墓町には、粉糠山... -
美濃国造の本拠地
『記』開化系譜に、日子坐王と近淡海御上祝が以ちいつく天之御影神女息長水依比売の子として、神大根王(亦の名は八爪入日子王)がみえ、三野国本巣国造・長幡部連の祖と記されます。 また、『記』景行記に、三野国造祖、大根王の娘、兄比売・弟比売、『紀... -
『常陸国風土記』の長幡部伝承
『延喜式』神名帳の常陸国久慈郡にみえる長幡部神社は、茨城県常陸太田市幡町、多賀山系の西麓の舌状に延びる丘陵南端の明神森に鎮座します。 『常陸国風土記』久慈郡の条に次のように記されます。 郡の東七里、大田の郷に、長幡部の社あり。 古老の曰へら... -
神璽の鏡・剣
天皇即位の際に授受される神璽は、鏡・剣・玉のいわゆる「3種の神器」とされます。 『記』『紀』天孫降臨段に、「3種の神器」についての記述がみえます。 時に天照大神、勅して曰はく、「若し然らば、方に吾が児を降しまつらむ」とのたまふ。 且将降しまさ... -
『紀』継体紀の穂積臣押山
穂積臣押山は、『紀』継体紀の3つの記事群に登場します。 ①任那4県割譲記事6年条②己汶・帯沙記事7〜10年条③多沙津記事23年条 田中俊明氏の研究によると、①②③は、6世紀前半の百済の加耶進出に関わる記述とされます。 百済は、5世紀末から6世紀初めにかけて...
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